すべての細菌種がもち，種の系統分類の指標として汎用される16S rRNA遺伝子の配列情報にもとづき，菌叢を構成する菌種組成を解析する手法．具体的には，種間で広く保存されている定常領域に設置したプライマー（universal primer）で菌叢を構成する菌種の16S rRNA遺伝子配列を網羅的に増幅する．その後，次世代シークエンサーによって大量に配列情報を取得することで，菌叢を構成する菌種を枚挙し菌種の相対組成量を明らかにできる．NGSによって得られる配列解析手法としては，OTU（operational taxonomic unit）解析やASV（amplification sequence variance）解析が用いられる．Qiime2などの統合ツール（https://qiime2.org）が汎用されている．（実験医学2021年10月号より）
唾液マイクロバイオームの基本的構造とその変動要因実験医学2021年10月号解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
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